災害時、家族の一員を置いて避難することはできないのです。

ニュースでは、今回の台風で自宅や施設などに取り残された方々の姿が報じられていました。

その中に、やはり、ペットと一緒に自宅に取り残され、消防隊に救助してもらっている方も見られました。

今回の台風19号、私たちの暮らす地域でも近隣の河川が氾濫し、避難勧告が発令されました。区内の小中学校が午後3時には避難場所として開設され、近隣の小学校では300人の方が避難されたそうです。

でも、ペットを飼われている私たちは、「避難しても受け入れてはもらえない・・・。」そう思い、自宅の2階以上に避難していた方々がほとんどだと思います。

足立区内に登録されている犬の数は、約26,000頭、東京都内では約51万頭の犬たちが飼われています。都内で飼われている犬たちの数は、日本全国で一番多いのです。

この数はあくまでも登録されている犬たちです。もちろん、無登録で飼われてしまっている犬たちもいます。

東京都では、災害時「ペットとの同行避難」を推奨しています。環境省もそうです。しかし、これは、「同伴避難」ではありません。どういうことかというと、ペットを連れて、避難場所である施設に向かっても、各地の自治体の判断によって、犬たちと人とは別々の場所での避難になるわけです。

避難場所には、動物が苦手な人、アレルギーなどをもっている人などが一緒になります。

では、犬たちと飼い主とは、避難時、どのように過ごすのか?

犬たちはケージに入り、会ったこともない犬たちと一緒に各々のケージで過ごします。散歩やごはんを食べるときなどに飼い主が犬たちの所に行き、世話をする。と、いう状況になるのです。

その時、様々な課題がでてきます。

・先ず、日ごろから犬たちを同行しての災害時避難訓練を実施できている地域はかなり少ないと思われます。

ですので、自治体が地域で暮らす犬や猫などのペットを飼っている家を把握できていない。

・飼い主たちはペットとの災害時の避難訓練をしたことがほとんどないため、人もペットも災害時の状況にそった準備(持ち物=ケージ、ペットのごはん、水、ペットシーツなど)ができていない。

・自治体によっては、ペットを連れて避難してきた家族を、どのように受け入れるのか?それさえ決まっていない自治体がある。

これまで、各地で起きてきた大地震や大雨による洪水などの自然災害を経験してきた新潟などの地方では、すでに、それらの課題を克服しようと行動し、訓練をしている地域もあります。

ですが、日本で一番登録数の多い東京都では、各区に任せ、各区では各自治体に、それらの課題を任せています。

皆さんの暮らす地域では、ペットとの同伴避難訓練をしているところはありますか?

私の暮らす地域では、もちろんペットとの同伴避難訓練を自治体が考えたことすらありません。

実は、今回の台風で避難勧告が発令され、「犬を連れて避難しますが、受け入れてもらえますか?」と、区に問い合わせました、

その答えは、「各自治体には受け入れてもらえるように区は頼んでいます。でも、自治体によっては、ペットは避難所の屋根付きの屋外になるかもしれません」、ということでした。屋外?・・・。

私たちペットと暮らす者たちは、「受け入れてもらえないから、避難場所にはいけない・・・。」そう、考える人がいるのは、こうした状況があるからです。

では、どうすべきか?

ペットと暮らす私たちは、他力本願ではなく、自分たちで、災害時の避難訓練や持ち物の確認、各自治体の方々と話し合っていくことが必要になるわけです。

私たちは、犬たちとの豊かな暮らしを目的に活動するNPO綾瀬わんわんサポーターで活動しています。

この秋も「災害時の犬たちとの同行避難・同伴避難の練習」を実施します。

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